韮崎市立韮崎小学校長 作地秀二

 本校の学校教育目標は,「さくらとにおうよい子ども」です。
 本校の卒業生で東京大学の国文学者だった「小池藤五郎」先生が作詞された校歌の一説であり。とても親しみやすいものです。

 校章には,桜の花がデザインされています。桜の花は,それほど香りがする花ではありませんので,ここでは,現代語の「嗅覚」で感じる「匂い」ではなく,「視覚」で感じる「色が際立つ,色が明るく美しく映える,鮮やかな色が光を放つように鮮やかに印象づけられる」という意味の用例だと思います。
 「にほう」が人に対して使われるときには,「生き生きとした美しさや魅力が内面からあふれ出るように,その人のまわりにただよって感じられる」という意味になるそうです。そう考えると,「さくらとにおうよい子ども」は,「『美しい桜の花のように生き生きとした魅力が内面からあふれ出ている素晴らしい子ども』になろう」という小池先生の思いが込められていると推察されます。

 本校は本年度で創立151周年を迎えました。この学校教育目標の実現をめざして、一人一人の子どものもてる力を伸ばし育てる教育を推進してまいります。地域の宝、そして未来を担う大切な宝である子どもたちのために、教職員一同教育活動に取り組んでまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様の御理解、御支援をどうぞよろしくお願いいたします。